
TOEIC900点レベルはスゴそうだけど実際はどうなの?
900点レベルを取るための勉強方法が知りたい。
TOEIC900点を目指したい人は、TOEIC900点のレベル感が気になりますよね。
実際にTOEIC900点以上を取得した人からリアルな意見を聞くのが一番ですよ。
本記事では、TOEIC935点のぼくがTOEIC900点のレベル感、勉強方法などをマルっと解説します。
935点を取得したときどのような感覚で問題を解いているのかも紹介するので、ご自身と比べ参考にしてくださいね。
※この記事内の「TOEIC」は「TOEIC Listening & Reading」を指します。
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TOEIC900点レベルを解説【トップ4%】
TOEIC900点がどんなレベルなのか解説していきます。
- TOEIC900点は受験者トップ4%
- TOEIC900点は英検準1級〜1級の間
- TOEIC935点が問題を解いているときの感覚
- TOEIC900点は実はレベルが低い3つの理由
TOEIC900点は受験者トップ4%
TOEIC900点は全受験者のトップ約4%。
TOEICを運営するIIBCのデータによると、TOEIC895点以上が受験者の中でトップ3.6%。900点以上となると、さらに低い割合になります。
参照:IIBC
TOEIC900点は英検準1級〜1級の間
TOEIC900点レベルは英検でいうと準1級〜1級の間です。
- 英検一級レベル→TOEIC945以上
- 英検準一級レベル→TOEIC785以上
CEFRという「外国語学習者の習得レベルを測る国際的なガイドライン」をもとに算出しました。
参照:IIBC
- TOEIC785点→CEFRレベルB2
- TOIEC945点→CEFRレベルC1
文部科学省が公表しているデータによると、英検のCEFRは次のようになっています。
参照:文部科学省
- 英検準1級→CEFR B1〜B2
- 英検1級→CEFR B2〜B1
ここまでをまとめると
CEFR | 英検 | TOEIC |
C1 | 1級 | 945点以上 |
B2 | 準1級・1級 | 785点以上 |
B1 | 準1級 |

TOEICを解いているときの感覚
実際にぼくがTOEIC935点を取得したときの感覚を紹介します。
リスニング
TOEIC900点レベルになると、リスニングは大体の問題に自信を持って回答できます。
- Part1と2・・・ほぼ全問自信を持って回答できます。
- Part3と4・・・たまに聞き取れない箇所があるくらい
900点レベルになると、英語自体が聞き取れないことはなくなります。

リーディング
TOEIC900点レベルになると、TOEICに出てくる英文はストレスなく読めます。
100%ではないですが、日本語を介さずに英語のまま理解しながら読める感覚です。
英語のまま理解するには、スラッシュリーディングがオススメ。スラッシュリーディングを意識して、毎日英字新聞で1記事読むことを1年ほど日課にしています。

TOEIC900点は実はレベルが低い3つの理由
「TOEIC900点は英語ペラペラで無敵なんでしょ?」というイメージがあるかもしれません。
実際にTOEIC935点を取得しても、以下3つの理由で英語レベルが低いと感じることがあります。
- 字幕なしで映画見れない
- ネイティブの6歳児の英語が聞き取れない
- ネイティブとの会話についていけない
字幕なしで映画見れない
「TOEIC900点あれば字幕なしで映画見れるんでしょ?」と多くの人に言われますが、字幕なしだと理解できません。
ネイティブが使う英語はTOEICの英語と比べ以下の点で異なるからです。
- 話すスピードが早すぎる
- スラングが多用される
- 俳優の出身地によってもナマリがある
TOEICはキレイな発音で話してくれるので、聞き取りやすいです。
ネイティブの6歳児の英語が聞き取れない
TOEIC935点のぼくでも、ネイティブの6歳児の英語が聞き取れないレベルです。
次のYoutube動画(ネイティブ6歳児のインタビュー)を見ても、聞き取れない箇所がたくさんあります。
みなさんは、どれくらい聞き取れますか?正直TOEICのリスニングより相当レベルが高いと思います。
ネイティブとの会話についていけない
TOEIC900点レベルでも、ネイティブ同士が話す英語を聞き取れないことがあります。彼らが話す英語はスピードも早く、スラングも多く使うからです。
以前、イギリス人数人とカフェに行ったとき、ネイティブ同士の会話が早すぎて聞き取れませんでした。
TOEICはあくまで英語の入り口にすぎず、実践で使えるようになるには、もう一段階上のレベルが必要です。

TOEIC900点のメリット・デメリット
TOEIC900点でも実用レベルではレベルが低いことを解説しましたが、TOEICで900点以上あれば日本ではメリットだらけ。
TOEIC900点レベルのメリットとデメリットを解説します。
TOEIC900点レベルのメリット
- 就職で求められる基準をクリアできる
- 海外赴任や出張のチャンスがつかめる
- 圧倒的自信がつく
就職で求められる基準をクリアできる
TOEIC900点を取得していれば、ほとんどの企業の採用基準を満たすことができます。
どんな企業に応募するにせよ、TOEIC900点以上を応募要件に設定している企業はないからです。
英語力不足が理由で転職を諦めることがないよう、今のうちから準備しておくといいですね。
海外赴任や海外出張のチャンスがつかめる
社内で「TOIEC900点=英語ができる人」という印象を与えることができます。
その結果、英語を使う仕事ができたり、海外赴任や海外出張のチャンスが巡ってくる可能性が高くなります。
ぼくは入社後TOEIC935点を取得したことで、海外出張を任せてもらえるようになり、ヨーロッパや東南アジアなど世界20カ国を出張で訪問しました。
圧倒的自信がつく
TOEIC900点を取ることで、圧倒的自信がつきます。
TOEIC900点は全受験者の上位4%なので、英語上級者だと自信をもって言えるからです。
周囲から「TOEIC900点もあるの?スゴイ!」と褒められる機会も増えるので、自己肯定感も上がりますよ。
TOEIC900点のデメリット
TOEIC900点を取るとメリットは大きいですが、デメリットもあります。ぼくが実際に感じたことをシェアします。
TOEIC900点レベルのデメリット
- 上を目指すとキリがない
- お金と時間がかかる
上を目指すとキリがない
TOEIC900点を超えた時点で、英会話など他の分野の勉強をすればよいのですが、欲が出てさらに上のスコアを目指したくなります。
ぼくは900点を超えた段階で、欲が出てしまい現在950点を目指しています。950点を取得したら、990点を目指しそうで怖いです。
お金と時間がかかる
TOEICで900点を取得するには、お金と時間がかかります。
800点代後半の人が900点を取得するまでに半年かかったとすると、ざっくり7万円ほど、360時間も必要。
お金
・試験代:7,810円/回X6回=46,860円
・試験会場までの交通費:往復2,000円(ざっくり予想)X6回=12,000円
・公式問題集:3,300円
・単語帳:1,540円
・パート5,6,7の参考書:3,190円
合計66,890円
時間
・月30日X2時間X6ヶ月=360時間
現状のTOEICスコアによって、時間とお金は人それぞれです。

TOEIC900点に必要な学習時間
TOEICで900点を超えるには、以下の学習時間が必要と言われています。
- 550点の人→725〜1050時間
- 650点の人→500〜825時間
- 750点の人→275〜600時間
- 850点の人→325時間
あくまで目安なので参考程度にしておいてくださいね。
» TOEICで勉強時間の目安は当てにならない3つの理由【効率よい勉強法】
TOEIC900点を達成するための勉強法
TOEIC900点を達成するには、順序立てて勉強していくのがオススメです。
ぼくが900点を突破するために行った4ステップは次の通り。
- ステップ1:勉強の環境を整える
- ステップ2:苦手箇所の把握
- ステップ3:苦手の克服
- ステップ4:たくさん問題を解く
以下の記事で詳しく解説しています。
» TOEICで高得点を取るための勉強法4ステップ【935点が徹底解説】
まとめ:TOEIC900点レベルは難しいけど目指す価値あり
TOEIC900点レベルは受験者の中でもトップ4%ほどと簡単ではありません。
時間とお金はかかりますが、一旦900点を取得してしまえば、就職や転職で有利になり、将来英語を使って仕事をするチャンスを掴めるでしょう。
また、TOEIC900点以上あれば英語の基礎ができているということです。
今後英会話や実務レベルの英語もスムーズに習得できることを考えると、TOEIC900点は目指す価値がありますよ。