
TOEICのPart5と6が苦手・・
高得点を取るコツや学習方法はないかな?
Part5と6は語彙や文法など出題範囲が広いので難しいですよね。コツを知らないと英語力以外の理由で失点してしまったり、時間ロスが発生し最後まで解ききることができません。
本記事では「Part5と6のコツと学習方法」を詳しく解説していきます。
ぼくがTOEIC935点を取るまでに実践した方法なので、参考になるはず。本記事を読めば、Part5と6で高得点が取れるコツをマスターできるでしょう。
この記事の信頼性
筆者のTOEICスコア↓
» プロフィール
» TOEICコーチングを見てみる
TOEIC Part5とPart6全体で使える2つのコツ
Part5とPart6は両方穴埋め問題のため、使えるコツが共通しています。
- Part5・・短文穴埋め問題
- Part6・・長文穴埋め問題
まずは、Part5とPart6全体で使えるコツを2つ解説していきます。後ほど各パートで使えるコツも解説していきます。
- 時間配分を守る
- わからない問題は適当にマークする
それぞれ解説していきます。
時間配分を守る
必ず時間配分は守りましょう!本番試験でいつも時間が足りない方は、Part5とPart6で時間配分を守れていない可能性が高いです。
リーティングパートで時間内に解き終わるには、Part5とPart6を素早く正確に解くことがポイント。
Part5とPart6の時間配分は以下の通り。
Part5 | Part6 | |
問題数 | 30問 | 16問 |
Partごと時間配分 | 10分 | 10分 |
1問あたりの時間配分 | 約20秒 | 約37秒 |

わからない問題は適当にマークする
時間配分を守るために必要なことは、1問にこだわりすぎないこと。
1問にこだわって時間をかけても高得点は取れません。TOEICのスコアは、正解数をもとに算出されるからです。
ポイント
難しい問題20問を正解しても、簡単な問題20問を正解しても同じ点数。
1問に時間をかけるより、他の簡単な2,3問を正解するほうが効率よく高得点が狙えます。
上記表の「1問あたりの時間配分」を過ぎても正解がわかりそうになければ、適当にマークして次の問題に集中するのが鉄則!

Part5で使える2つのコツ【出題パターン別に解説】
まずはPart5で使えるコツを2つ解説していきます。
- 文章は前から読む
- 7つの出題パターンごとに対策する
それぞれ解説していきます。
文章は前から読む
文章は前から読むのが鉄則です。Part5の問題は以下の手順で解くのがオススメ。
- 選択肢をチラッとみて何が問われる問題なのか予想(1〜2秒)
» 6つの出題パターンを参照 - 文章を前から読む
- 空欄まで読んだら、選択肢をみて回答する
空欄の周辺だけ読んで回答するテクニックもありますがオススメしません。
空欄の周辺だけ読んでわかならい場合、結局最初から読むことになり、時間ロスをしてしまうからです。

6つの出題パターンごとに対策する
Part5の出題パターンはおおよそ以下の6つ。出題パターンを意識して対策していきましょう。
- 語彙
- 品詞
- 前置詞と接続詞
- 動詞の形
- 比較級
- 代名詞
それぞれ例文付きで解説していきます。
語彙
語彙が問われる問題の特徴は、選択肢A)〜D)がバラバラで統一感がありません。チラッと見た瞬間語彙問題だと判断できます。
This TV is guaranteed against breakdowns caused by the manufacturer's ---- during shipping.
A) negligence
B) warranty
C) mindset
D) default
正解はA)
日本語訳:このテレビは、配送中のメーカーの過失による故障を保証しています。
解説
出荷中の生産者の不注意によっての意味であるA) negligenceが正解。
語彙問題は考えても答えが見つかるものではないので知らないと解けません。わからなければ適当にマークして次の問題にいきましょう。
語彙問題対策として、日々単語帳を使って語彙力強化は必須です。
品詞
品詞が問われる問題の特徴は、選択肢A)〜D)の形が似ています。以下の例の選択肢を見ると「invaria〜」以下が異なるだけ。
Mr.Kato's project team was ---- on time with all its projects, causing the company to reply on it a great deal.
A) invariability
B) invariably
C) invariant
D) invariable
正解はB)
日本語訳:加藤さんのプロジェクトチームは、全ての案件において常に納期厳守で、会社から多くの信頼を受けていました。
解説
team was --- on timeという文章は空欄を除いた状態でも文章が成り立つので、副詞が入ると予想します。
最悪選択肢の意味を知らなくても、副詞はlyで終わる単語なので、B)を選択できます。
別の品詞問題を見てみましょう。
The goods that ---- from Tokyo may take up to four days to arrive in Shanghai.
A) original
B) originally
C) originate
D) originating
正解はC)
日本語訳:東京から発送した商品が上海に到着するまでに4日ほどかかることもある。
解説
A)〜D)を見ると「origina〜」以下が異なるだけ、つまり品詞問題です。
「The goods that --- from Tokyo」の部分が文全体の主語。thatは関係代名詞で動詞が必要なので、選択肢の中で動詞なのはC) originateと判断できます。
品詞については、以下の記事で詳しく解説しています。
»【TOEICの品詞問題が苦手な人へ】TOEIC935点が1から分かりやすく解説!
前置詞・接続詞
TOEICでは前置詞と接続詞の使い分けのような問題がよく出ます。
All items will be shipped within 3days ----- they are out of stock.
A) because of
B) unless
C) therefore
D) despite
正解はB)
日本語訳:すべての商品は在庫がない場合を除き、3日以内に発送します。
解説
A)〜D)は接続詞、前置詞などが混ざっています。
A) because of=前置詞
B) unless=接続詞
C) therefore=副詞
D) despite=前置詞
前置詞と副詞は後ろに「S+V」が取れないので、接続詞が正解と瞬時に判断できます。
他の問題も紹介します。
---- the exam, the students had trouble listening the audio.
A)Although
B)While
C)Since
D)During
正解はD)
日本語訳:試験中、生徒たちは音声を聞き取るのに苦労しました。
解説
空欄の後にthe examと名詞があるので、接続詞はこないと判断できれば、すぐに前置詞であるDuringだと判断できます。
A)Although 接続詞
B)While 接続詞
C)Since 接続詞
D)During 前置詞
動詞の形
動詞「finish」の形を問う問題です。
Once interns ----- their initial training, the HR department will get their new uniform ready.
A) were finishing
B) to finish
C) have finished
D) will finish
正解はC)
日本語訳:インターンの初期研修が終わると、人事部が新しい制服を用意します。
解説
「Once +現在完了形、~(未来形)」のパターンとなります。知らないと正解が難しい問題なので、覚えておきましょう。
もう一例解説します。
He has stopped -----, but he still has trouble forgetting about it.
A) smoking
B) to smoke
C) his smoking
D) smoke
正解はA)
日本語訳:彼はタバコを止めたが、まだ忘れられないでいる。
解説
stopは後ろに動名詞(ing形)とto不定詞で意味が異なります。文章の意味から考える問題です。
・stop + to do=〜するために立ち止まる
・stop + doing=〜するのをやめる
タバコを吸うために立ち止まるという意味のB)to smokeは文章の意味に合わないので、A)smokingが正解です。
動名詞(ing形)とto不定詞で意味が変わる動詞をおさらい。しっかり理解しておきましょう。
try
・try to do ~しようとする
・try doing 試しに~する
I tried to sleep, but outside was too noisy to sleep.
(寝ようとしましたが、外がうるさすぎて寝れなかった)
I knew Nancy wasn't at home but I tried calling her.
(ナンシーが家にいないのは知っていたが、試しに電話してみた)
forget
・forget to do ~し忘れる
・forget doing ~したことを忘れる
Don't forget to call me later.
(後でわたしに電話するのを忘れないでね)
I forgot locking the door.
(わたしはドアに鍵をかけたことを忘れた)
※forget+ to不定詞で「これからすること」という未来の出来事を指し、forget+ doingで「以前にしたこと」という過去の意味
remember
・remember to do ~することを覚えている
・remember doing ~したことを覚えている
Please remember to call me tonight.
(今晩わたしに電話することを覚えておいてね)
I remember reading this book.
(わたしはこの本を読んだことを覚えています)
※remember+ to不定詞で「これからすること」という未来の出来事を指し、remember+ doingで「以前にしたこと」という過去の意味
比較級
比較級の問題もよく出ます。簡単な問題なので確実に正解しましょう。
English lessons in Japan are 5 times ----- expensive as those in the Philippines .
A)as
B)than
C)much
D)more
正解はA)
日本語訳:日本の英会話レッスンは、フィリピンの英会話レッスンの5倍です。
解説
「A +動詞 +倍数 + as 〜 as + B」の形を知っていれば瞬時に解ける問題です。
He is as heavy as me.
(彼はわたしと同じくらいの体重です)
2倍の体重といいたいときは
He is twice as heavy as me.
2倍・・twice
3倍・・three times
代名詞
Mr.Kato informed the company of ---- plan to purchase ABC product.
A) it
B) its
C) he
D) his
正解はD)
日本語訳:加藤さんは、ABC製品を購入する計画を会社に伝えた。
解説
選択肢A)〜D)を見ると、代名詞のみが並んでいます。
空欄の後ろにある「plan」を修飾するのはB) itsかD) hisしかありません。彼のplanというD) hisが正解。
その他ひっかけ問題
知らないと絶対解けない問題をいくつか解説します。
提案・主張を表す動詞 / 判断の形容詞
まずは以下の問題を解いてみてください。
He insisted that this issue ----- solved immediately.
A) be
B) is
C) are
D) has
正解はA)
日本語訳:彼はその問題はすぐに解決されるべきだと主張した。
解説
以下の提案・主張を表す動詞の後のthat節以下では、shouldが省略されることが多いです。
- insist(主張する)
- suggest(提案する)
- demand(要求する)
- request(要求する)
- require(要求する)
- recommend(勧める)
※that節以下が「〜すべき」と訳せる動詞と理解すればわかりやすい
上記問題文ではshouldが省略されているため、動詞の原型のbeが答えになります。
He insisted that this issue (should) be solved immediately.
知っていればボーナス問題、知らなければ激ムズ問題です。
他にも「It is 形容詞 that 〜」構文で形容詞が「判断」を表すもの(以下)であれば、that節以下でshouldが省略されることが多いです。
- necessary(必要だ)
- essential(必須だ)
- natural(当然だ)
- strange(不思議な)
It is natural that she (should) love you. (彼女があなたを愛しているのは当然だ)
*shouldは省略されるので、動詞の原形「love」がきます。
使役動詞
The instructor had the man ----- the projector to another meeting room.
A)move
B)moving
C)mover
D)moved
正解はA)
日本語訳:そのインストラクターは、その男にプロジェクターを別の部屋へ運ばせた。
解説
「使役動詞+人などの目的語+動詞の原形=人に〜させる、してもらう」の構文を知っていれば、簡単に解ける問題。
使役動詞は以下の通り。
・make 〜させる
・have 〜してもらう
・let 〜するのを許す
・help 〜するのを手伝う
・get 〜してもらう
※「使役動詞+目的語」の後は動詞の原形が基本ですが、例外もあります。
・helpとget+目的語の後はto不定詞でもOK
・have+目的語の後は現在分詞と過去分詞がくることも
ここでは深掘りしませんが、まずは「使役動詞+目的語+動詞の原形」を覚えておきましょう。
自動詞、他動詞が問われる問題①
Thank you for ---- about our new products which are sold at Kenty’s house.
A) inquiring
B) discussing
C) explaining
D) suggesting
正解はA)
日本語訳:ケンティハウスで売られている新商品について、お問い合わせ頂きありがとうございます。
解説
A)は自動詞で、他は全て他動詞。他動詞は直後に前置詞「about」をとれません。
自動詞、他動詞が問われる問題②
The lack of rainfall in the region ---- difficulties or some farmers who depend on river water for their livestock.
A) is posed
B) is posing
C) have posed
D) will have been posed
正解はB)
日本語訳:その地域の水不足は、家畜のために川の水に頼っている一部の農民に問難をもたらしています。
解説
ポイントは「difficulties」が目的語であることを見抜けるか。受動態は後ろに目的後を取れないので、AとDは不正解とすぐに分かります。
主語「The lack of rainfall」に対して、動詞は単数がくるので、Cは不正解。よって正解はB。
pose(もたらす)の意味が分からなくても、文の形から解ける問題です。
注意ポイント
SVOO、SVOCの受動態は、過去分詞の後ろに名詞がくることも。
・SVOOの例
She gave him a book.→He was given a book by her.
※SVOOを取る動詞:give, send, teachなど
・SVOCの例
They made him a teacher.→ He was made a teacher by them.
※SVOOを取る動詞:make, have, let, see, hear, feel, find, name, callなど
自動詞と他動詞の理解を問う問題はパート5で頻出します。理解が曖昧な方は、以下の記事をチェックしてくださいね。
»【TOEICパート5対策】自動詞・他動詞を簡単に見分ける方法
分詞
The publisher stopped sending Mr. Taro issues of its magazine because he didn't pay the ---- fee.
A) subscribe
B) subscribed
C) subscribing
D) subscription
正解はD)
日本語訳:太郎さんは購読料を払わなかったので、出版社は彼に雑誌を送るのを中止しました。
解説
名詞+名詞の形です。
the ---- feeの形なので、feeを修飾するB) subscribedかC) subscribingを選ばないように注意。分詞が名詞を修飾するときは、名詞が主語、分詞が動詞の関係になります。
subscribed fee(料金が購読される)、subscribing fee(料金が購読する)は意味がおかしいです。
Part6で使えるコツ
Part6は長文穴埋め問題です。Part6は「Part5の文法とPart7の長文要」素が混ざった問題。
- 穴埋め問題なのでPart5と似ている
- 長文を読む必要がありPart7と似ている
Part5と同様に、文章を前から読んで解くことをオススメします。
空欄の前後だけ読む方法もありますが、正解がわからない場合は結局最初から読む必要があり、余計に時間がかかる可能性が高いから。
Part6を解く手順は以下の通り。
- 文章を前から読む
- 空欄まで読んだら、選択肢をみて回答する
Part6独特の問題は、空欄に長文を入れる問題です(以下134)。全文を最初から読みながら、一致する選択肢を選びましょう。
No. 134
(A) Let me explain our plans for on-site staff training.
(B) We hope that you will strongly consider joining us.
(C) Today’s training session will be postponed until Monday.
(D) This is the first in a series of such lectures.
正解は(B)
参照:IIBC公式サイト
ポイント
選択肢にtheなどの冠詞やtheseなどの代名詞があれば、空欄の前の方に一致する箇所(ヒント)があることも。
長文を入れる問題は深追いすると時間ロスします。考えてもわからなければ適当にマークして次の問題に集中する方がよいでしょう。
Part5とPart6の学習方法5選
ぼくが実際にやっているPart5とPart6の学習方法を解説していきます。みなさんも高得点を取るために実践してくださいね。
- 問題をたくさん解く
- 練習問題を解くときは適当に答えない
- 完璧にわかるまで繰り返す
- 弱点を強化する
- Part5とPart6に特化した参考書で学習
それぞれ解説していきます。
問題をたくさん解く
Part5は特に問題をたくさん解いて、パターンに慣れることが重要です。
多くの問題を解いていると、よく間違える問題(自分の弱点)がわかってきます。間違えた問題を何度も復習すると本番で間違えないようになり、スコアアップできます。
たくさん問題を解く方法として、スマホアプリと参考書の2パターンがオススメ。
スマホアプリ
スマホアプリ「スタディサプリ」がオススメ。スマホさえあれば移動中や寝る前のちょっとした時間でサクッと問題が解けて、隙間時間を有効活用できるから。
スタディサプリは「TOEIC20回分」の模試が収録されているので、多くの問題に触れるのにもってこいです。
スタディサプリの効果的な使い方は以下の記事で詳しく解説しています。参考書ではやる気がでない方はアプリを使うのがオススメです。
»【体験談】スタディサプリTOEIC 効果的な使い方を935点が解説!
参考書を使う
Part5とPart6の対策は、参考書「でる1000」がオススメ。1049問も収録されているので「でる1000」さえマスターしておけば十分です。
「品詞、動詞、前置詞」など出題傾向に合わせて問題がまとめられているので、自分の苦手箇所が見つかりやすいです。

動画にて「でる1000」のレビューをしています。ぜひチェックしてみてください。
練習問題を解くときは適当に答えない
公式問題集や参考書などで練習問題を解く際、答えがわからない問題があっても適当に解かないようにしましょう。わからない問題を放置すると実力がつかないからです。
仮に適当に回答したとしても、チェックをつけて後で解説を読んで理解することをオススメします。
完璧にわかるまで繰り返す
間違った問題や適当に回答した問題は、解説を読んで完璧に理解するようにしましょう。
論理的に理解できないと応用がきかず、本番試験で同じような問題が出ても正解できないから。
なぜその答えになるのか、他人に説明できるまで理解していることが基準です。深く理解すれば、本番試験で同じような問題がでたときに正解できますよ。
弱点を強化する
多くの問題を解いていると、自分の弱点がわかってきます。
例えば
- 語彙問題が弱い
- 文法問題が弱い
- 長文を読むのが遅い
弱点強化をすればスコアが上がります。
- 語彙の問題が弱い→単語帳で毎日単語学習
- 文法問題が弱い→問題集で間違えた文法をネットなどで復習する
- 長文を読むのが遅い→毎日英字新聞を読む。スラッシュリーディングを意識する
自分の弱点を知ってるのと知らないのでは、毎日の勉強の質が異なります。

まとめ
本記事ではPart5と6のコツを解説してきました。
Part5と6全体で使えるコツ
- 時間配分を守る
- わからない問題は適当にマークする
Part5のコツ
- 文章は前から読む
- 7つの出題パターンごとに対策する
語彙
品詞
前置詞と接続詞
動詞の形
比較級
代名詞
Part6のコツ
文章を前から読む
Part5と6の学習方法
- 問題をたくさん解く
- 練習問題を解くときは適当に答えない
- 完璧にわかるまで繰り返す
- 弱点を強化する
- Part5とPart6に特化した参考書で学習
コツをマスターすると確実にスコアが伸びます。下記TOEIC Part7の記事もチェックしてさらに高得点に近づけましょう!